オナガオチタカ その弐  No.33
とりあえずそこらの植え込みにでも置いてみようかと思ったが…
そうだ!すぐそこは公民館、公民館のおじさんたちは無理にしても、こんなときとかそんなときとか(例えばハチの巣をみつけた時)連絡する場所は知ってるかもしれない。
というのは、つい昨日のニュースでもカラスに女性が襲われて、その辺りにカラスの雛がおちてたのを保護したという報道を見たからだ。オナガの雛はまだひくひくと動いている。助けを求めにとりあえず、電話のあるところヘ向かったのだった。
ところが、公民館のおじさんたちは意外に冷たい…というか当然なんの頼りにもならなかった。しかたないので、とりあえず保健所の電話番号を調べて電話したが、ただ今の時間は…次の番号へ…そのまた先で出てきたおばさんも「えーーと、うーーんと、そういうのはねぇ拾っちゃいけないんだけど…そうねぇちょっと待ってね……」「あ、なんとかわかりそうだから、もうちょっと待ってね」かんじんの連絡先にたどり着くまで、ずいぶんかかってしまった。
おまわりさんや市役所の方ででもなんとかしてくれないんだろうか、などとも考えたが結局運良く時間外でもつながった鳥獣保護局なるところの回答(指導)はこうだった。
「本当は木にもどせるのが一番よいのですが、多分無理でしょうから、適当な木の枝にでも置いて、そこまで親鳥が餌を与えに来ればなんとか助かるかもしれない。」
 やはり植え込みしかなかったか・・・長々かかった電話を終えて傍らに置いた雛を取り上げ、道を戻った。なぜかさっきまで目が開いてなかった雛の目があき、しかしもうほとんど動かなくなっている。
2004/08/11

No. PASS


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